A — 強いエビデンス ビタミンA誘導体
レチノール
Retinol
INCI: RETINOL
エビデンスグレード
Grade A
複数の質の高いRCTまたはメタアナリシス/システマティックレビューで、ヒトの皮膚に対する有効性が確認されています
推奨濃度
0.025%〜1.0%
対応する肌悩み
しわ シミ 毛穴 たるみ
主な効果
- しわ・小じわの改善
- 光老化の改善
- ターンオーバーの促進
- 色素沈着の改善
エビデンスサマリー
レチノールはビタミンAの一種で、スキンケア成分の中でも最もエビデンスの蓄積が豊富な成分のひとつです。
何が証明されているか
複数のメタアナリシスおよびランダム化比較試験(RCT)により、外用レチノイド(レチノールを含む)が以下の点で有効であることが示されています。
- しわの深さの減少: コラーゲン産生を促進し、真皮のマトリックスを強化することで、しわの改善が認められている
- 光老化の改善: 紫外線による皮膚ダメージ(色素沈着・皮膚の粗さ)を改善する
- ターンオーバーの促進: 表皮の細胞入れ替わりを加速し、くすみ・毛穴の目立ちを改善する
効果が出るまでの期間
一般的に12週間(3ヶ月)以上の継続使用で効果が確認されます。即効性はなく、長期的なスキンケアとして位置づけるのが適切です。
濃度について
市販品で流通しているのは主に0.01%〜1.0%の製品です。濃度が高いほど効果は強いですが、刺激(A反応)も強くなります。初めて使用する場合は0.025%〜0.05%程度の低濃度から始めることを推奨します。
成分の相性
✓ 相性の良い成分
✗ 同時使用に注意
注意事項
使い始めは「A反応」(赤み・皮むけ・乾燥)が起こることがある。低濃度から始め、週2〜3回の使用から慣らすことを推奨
紫外線感受性が高まるため、日中の日焼け止め(SPF30以上)の使用が必須
妊娠中・授乳中の使用は避ける(催奇形性リスク)
眼周囲・口周囲の薄い皮膚への使用は刺激が強い場合がある
参考文献(2件)
- Mukherjee S, et al. 「Retinoids in the treatment of skin aging: an overview of clinical efficacy and safety」Clinical Interventions in Aging, 2006. DOI PubMed
- Zasada M, Budzisz E. 「Topical retinoids in skin ageing: a focused update with reference to sun-damaged skin」Postepy Dermatol Alergol, 2019. DOI PubMed