SkinEvidence
B — 中程度のエビデンス 植物由来抗炎症成分

ツボクサエキス(CICA)

Centella Asiatica Extract

INCI: CENTELLA ASIATICA EXTRACT

エビデンスグレード

Grade B

少なくとも1つのRCTでヒトの皮膚に対する有効性が示唆されているか、複数の質の高い臨床試験があります

推奨濃度

0.1%〜5%

製品での配合濃度目安

対応する肌悩み

敏感肌 ニキビ しわ 乾燥

主な効果

肌の鎮静・赤みの軽減
コラーゲン合成促進による創傷治癒の促進
抗酸化作用によるフリーラジカルの除去
バリア機能の強化と保湿

エビデンスサマリー

ツボクサ(Centella asiatica)は、アジアで何千年もの歴史を持つ薬用植物で、韓国コスメブームとともに「CICA(シカ)」の通称で世界的に注目を集めました。主要な有効成分であるマデカッソシド、アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸(総称してセンテラサポニン)には、複数のRCTで肌への有効性が確認されています。

肌鎮静・抗炎症作用

CICAの最大の特徴は強力な抗炎症作用です。マデカッソシドは炎症性サイトカインであるIL-1β、TNF-α、IL-6の産生を抑制し、赤みやかゆみを効果的に鎮めます。マスク荒れや日焼け後の肌トラブルに悩む方に特に適しています。

臨床試験では、0.1%マデカッソシド配合クリームを4週間使用した群で、経皮水分蒸散量(TEWL)の有意な改善と皮膚バリア機能の回復が報告されています。

コラーゲン合成と創傷治癒

アシアチコシドはI型およびIII型コラーゲンの合成を促進し、創傷治癒を加速します。この効果は古くから知られており、外科手術後の瘢痕治療にも応用されてきた歴史があります。エイジングケア成分としても注目されており、長期使用による肌のハリ改善効果が期待されています。

抗酸化作用

フリーラジカルを除去する抗酸化作用も確認されており、紫外線や大気汚染による酸化ストレスから肌を保護します。ビタミンCやナイアシンアミドとの併用で、多角的な酸化ダメージ対策が可能です。

韓国コスメブームとCICA

2018年頃から韓国で「シカクリーム」が爆発的にヒットし、日本でも大きなトレンドとなりました。Dr.Jart+のシカペアクリームを皮切りに、現在ではプチプラからデパコスまで幅広い製品に配合されています。「肌に優しい」というイメージが先行していますが、実際に複数の科学的エビデンスに裏付けられた実力派の成分です。

おすすめの使い方

CICA成分は肌が敏感になっているときのレスキュー的使用だけでなく、日常的なバリア機能維持にも適しています。セラミドやヒアルロン酸と組み合わせることで、保湿とバリア修復の両面からアプローチできます。


成分の相性

注意事項

まれにアレルギー反応が起きる場合がある(特にセリ科植物にアレルギーのある方)

高濃度では刺激となる場合がある

📚 参考文献(3件)
  1. Bylka W, et al.
    「Centella asiatica in cosmetology: advances and future perspectives」Advances in Dermatology and Allergology, 2014. DOI ↗ PubMed ↗
  2. Somboonwong J, et al.
    「Effect of Centella asiatica on skin wound healing: in vitro and in vivo studies」Journal of the Medical Association of Thailand, 2012. PubMed ↗
  3. Lu L, et al.
    「Asiaticoside-induced antioxidant and collagen synthesis enhancement in human dermal fibroblasts」Journal of Ethnopharmacology, 2004. DOI ↗ PubMed ↗