全成分表示の基本ルール
日本では薬機法(旧薬事法)により、化粧品に使用されているすべての成分をパッケージや添付文書に表示することが義務付けられています(2001年から)。
表示のルール
- 配合量の多い順に記載されている
- 1%未満の成分はどの順番でもよい(慣例的に後半に記載されることが多い)
- 成分名はINCIに基づく日本語表記または日本語慣用名で記載
最初に来る成分に注目する
成分リストの最初の5〜10成分が製品の主要成分です。
例: 化粧水の成分リスト最初が「水、BG、グリセリン、ヒアルロン酸Na」であれば:
- 水がベース(当然)
- BG(ブチレングリコール)が保湿目的で高配合
- グリセリンが保湿成分として高配合
- ヒアルロン酸Naも比較的多め
よく見る成分とその役割
| 成分名 | 役割 |
|---|---|
| 水 | ベース |
| BG(ブチレングリコール) | 保湿・防腐補助 |
| グリセリン | 保湿 |
| ヒアルロン酸Na | 保湿 |
| カルボマー | 増粘剤(テクスチャー調整) |
| フェノキシエタノール | 防腐剤 |
| 香料 | 香り付け |
目的の成分がどこに入っているかを確認する
製品が「〇〇配合」と謳っていても、成分リストの末尾近くに記載されていれば、それは1%未満のごく微量しか含まれていない可能性があります。
例えば「ナイアシンアミド配合」と大きく書かれていても、成分リストの20番目あたりにあれば0.1〜0.5%程度しか含まれていないかもしれません。ナイアシンアミドの効果が期待できるのは2%以上からとされているため、この場合の効果は限定的です。
避けたい成分を確認する
肌に合わない成分を事前に確認するのも全成分表示の重要な使い方です。
よくあるアレルギー原因成分
- 香料(Fragrance): アレルギーの最多原因のひとつ
- 精油(エッセンシャルオイル): リモネン・リナロール等
- 特定の防腐剤: パラベン類・MI(メチルイソチアゾリノン)
全成分を調べるためのリソース
- EWG Skin Deep: 米国の成分安全性データベース
- INCI Decoder: 成分の役割を解説する無料サービス
- 当サイトの成分データベース: 日本語でエビデンス評価付きで解説
まとめ
- 全成分は配合量の多い順に記載されている
- 最初の10成分が製品のキャラクターを決める
- 「〇〇配合」の主張は、成分リストのどこにあるかで実際の量を推測できる
- 自分の肌に合わない成分を確認するためにも有用
全成分表示を読む習慣をつけることで、広告や価格に惑わされない、科学的な製品選びができるようになります。