A — 強いエビデンス BHA(βヒドロキシ酸)
サリチル酸
Salicylic Acid
INCI: SALICYLIC ACID
エビデンスグレード
Grade A
複数の質の高いRCTまたはメタアナリシス/システマティックレビューで、ヒトの皮膚に対する有効性が確認されています
推奨濃度
0.5%〜2%(市販品)
対応する肌悩み
ニキビ 毛穴 脂性肌
主な効果
- 毛穴の詰まり(黒ずみ・白ずみ)の改善
- ニキビ(尋常性ざ瘡)の改善・予防
- 抗菌・抗炎症作用
- 過剰な皮脂分泌の調整
エビデンスサマリー
サリチル酸はBHA(βヒドロキシ酸)に分類される角質溶解成分で、ニキビ・毛穴ケアにおけるエビデンスが豊富な成分です。AHAと異なり脂溶性であるため、皮脂が分泌される毛穴の内部まで浸透できる特徴があります。
AHAとの違い
| 特徴 | サリチル酸(BHA) | グリコール酸(AHA) |
|---|---|---|
| 溶解性 | 脂溶性 | 水溶性 |
| 主な作用部位 | 毛穴内部・皮脂腺 | 皮膚表面の角質層 |
| 適した肌悩み | ニキビ・毛穴の詰まり | くすみ・ザラつき・色素沈着 |
| 刺激感 | 比較的穏やか | やや強め |
ニキビへの効果
複数のRCTで、0.5〜2%のサリチル酸の使用により、ニキビの数が有意に減少することが示されています。過酸化ベンゾイルや抗生物質ほどではないものの、市販品として入手しやすく副作用も少ないため、軽度〜中等度のニキビへの第一選択として適しています。
毛穴・皮脂への効果
毛穴内部の角栓(コメドン)を溶解し、毛穴の詰まりを解消します。皮脂分泌の多い脂性肌・混合肌に特に適した成分です。
成分の相性
✗ 同時使用に注意
注意事項
皮膚の乾燥・刺激感が出ることがある。敏感肌は低濃度から試すこと
米国では2%超の濃度は医薬品扱いのため、市販品は0.5〜2%が上限
妊娠中・授乳中の高濃度製品の使用は避けることが推奨されている
レチノールや他の酸系成分との同時使用は刺激が強くなるため避ける
参考文献(2件)
- Del Rosso JQ. 「Topical salicylic acid for acne vulgaris: a meta-analysis of randomized controlled trials」Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology, 2021. PubMed
- Arif T. 「Salicylic acid as a peeling agent: a comprehensive review」Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology, 2015. DOI PubMed