A — 強いエビデンス AHA(αヒドロキシ酸)
グリコール酸
Glycolic Acid
INCI: GLYCOLIC ACID
エビデンスグレード
Grade A
複数の質の高いRCTまたはメタアナリシス/システマティックレビューで、ヒトの皮膚に対する有効性が確認されています
推奨濃度
5%〜15%(市販品)/ 20%〜70%(ピーリング)
対応する肌悩み
毛穴 くすみ シミ ニキビ
主な効果
- 古い角質の除去(角質ケア)
- 皮膚のくすみ・ザラつきの改善
- 毛穴の詰まり(黒ずみ)の改善
- 色素沈着の改善
エビデンスサマリー
グリコール酸はサトウキビ由来のAHA(αヒドロキシ酸)で、AHAの中で最も分子量が小さく皮膚への浸透力が高い成分です。角質ケア(ケミカルピーリング)の代表的成分として多くの臨床試験で有効性が確認されています。
作用メカニズム
角質層の細胞同士を結びつけている「デスモソーム」という構造を緩め、古い角質を穏やかに除去します。これにより:
- 皮膚表面のくすみ・ザラつきが改善する
- 毛穴の詰まりが解消されやすくなる
- 後から使用するスキンケア成分の浸透が高まる(一時的)
濃度と効果
市販コスメに配合される濃度(5〜10%)では、日常的な角質ケアとして穏やかな効果が期待できます。皮膚科で行われるケミカルピーリング(20〜70%)はより強力な効果がありますが、専門家のもとでの施術が前提です。
敏感肌への注意
AHAの中でも刺激感が出やすい成分です。初めて使用する場合は、週1〜2回から始め、皮膚の反応を見ながら使用頻度を増やすことを推奨します。
成分の相性
✗ 同時使用に注意
注意事項
光感受性が高まるため、使用期間中は日中の日焼け止め(SPF30以上)が必須
高濃度製品は皮膚への刺激が強く、敏感肌・乾燥肌は低濃度から始めること
目や粘膜に触れないよう注意
レチノールや他の酸系成分との同時使用は刺激が強くなるため避ける
参考文献(2件)
- Berson DS. 「Alpha hydroxy acids as topical agents: a review」Journal of the American Academy of Dermatology, 1996. PubMed
- Kessler E, et al. 「Efficacy and tolerability of twice-daily application of a regimen of topical glycolic acid plus retinol in patients with mild-to-moderate acne」Journal of the American Academy of Dermatology, 2008. DOI PubMed